〜NHKスペシャル 赤ちゃん 成長の不思議な道のり〜より
「私たちの一生で、もっとも脳の潜在能力が高いのはいつ頃か?」 最新科学が明らかにした答えでは、実は生後8か月から1歳前後だという。 たとえば、赤ちゃんは世界中の言語の微妙な発音の違いも区別できる。また、生まれた直後でも知覚能力はきわめて高い.......
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上記の番組中、 ワシントン大学のパトリシア・クール博士の、興味深い研究成果が報告されていました。
研究では、英語のみが話される環境で育った生後9ヶ月の赤ちゃんを対象に、一定の期間、
1)中国人女性が、おもちゃを使って赤ちゃんに中国語で話しかける映像だけを見せる環境
2)中国人女性が、おもちゃを使って赤ちゃんに直接話しかける環境 との比較実験が行われました。
その結果
VTRを見せた場合には何の変化も確認されず、中国人女性が赤ちゃんに直接話しかけた環境では、 中国語の音声を聞き分ける能力に、よい変化が生じていることが明らかになりました。
女性と対面して遊んだ赤ちゃんだけが、高い成績を修めたのです。
こうした実験結果から、クール博士は、 赤ちゃんが実際に置かれた環境の中で経験する、他者との直接的なインタラクションの、外国語学習に与える影響の重要性を指摘していました。
クール博士は
「言語だけでなく、いろいろな学習においてもお母さんや人との関わりの中で学ばせることが大変重要である」
と語っています。
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