TOEICとTOEFLは両方とも世界最大規模の私営教育テスト実施機関ETS(Educational Testing Service)という非営利団体が主催しています。
TOEIC(Test of English for International Communication)
TOEICテストは、世界約90ヶ国で実施されています。
合否ではなく10点から990点までのスコアで評価され、現在の英語能力を正確に把握したり、目標とするスコアを設定したりすることができます。
身近な内容からビジネスまで幅広くどれだけ英語でコミュニケーションできるか(リーディングとリスニング)ということを測ります。
受験者数 日本 年間171万8,000人が受験(2008年度)
2007年度のTOEICテスト実施企業数は904社、経済不況を受けて、2009年度の実施社数は減少しましたが、平均スコアは上昇。業種別にみると、化学、商社、証券・保険、運輸では2年連続スコアがアップしています。
社員に対して英語能力を求める企業ニーズを背景に、大学側でもグローバル人材を育成したり、キャリア教育に力を入れるところが増えています。
TOEFL(Test of English as a Foreign Language)
受験者が英語圏(主にアメリカとカナダ)の大学/大学院に入学して学業を修めるだけの英語力があるかどうかを目的としている試験です。
英語を母国語としない人々の英語能力を測るテストとして、英語圏の大学/大学院での実生活でのコミュニケーションに必要な、「読む」「聞く」「話す」「書く」の4つの技能を測定するテストです。
110カ国以上、6,000校以上の大学の入学でTOEFLテストスコアが採用されており、入学や推薦入学、奨学金、卒業の基準として利用しています。
毎年、ETSが発表しているTest and Score Data
日本人のTOEFLスコアの平均点は各30点、120点満点中66点。
Reading 16点
Listening 16点
Speaking 16点
Writing 18点
合計 66点
日本のスコアは下から4番目(アジア30カ国中)。
1997年の最下位からは脱出しましたが、低い事は否めません。
日本は、経済的に受験料を気にせず、試しにTOEFLを受験する人がいるので、点数が低くなると言われていますが、同じような傾向のある韓国は13位78点です。 また、この中で、日本のSpeakingは16点、アジアで最下位の点数です。
2008年度のスコア
1位 シンガポール 100点
3位 マレーシア 88点
9位 香港 80点
13位 韓国 78点
14位 中国 76点
18位 台湾 73点
22位 北朝鮮
24位 アフガニスタン 69点
27位 日本 66点
28位 マカオ 66点
29位 カンボジア 65点
30位 ラオス人民民主共和国 59点
TOEFL の試験結果を採用する教育機関の数が7,300校を超えたそうです。
公用語として英語が使われる機会は今後も増えるので、TOEFLを採用する教育機関の数は、まだ右肩上がりが続きます。
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